
70代 女性
片足が外反母趾で、朝起床して歩くと足が痛いです。
親指の骨が出ている部分の足の裏が痛いのですが、10分くらい歩くと痛みが軽減します。
原因と治療が知りたいです。
整形外科
ご相談いただきありがとうございます。
お話からはモートン病の可能性があるかと思います。
モートン病は足の指と足の指の間を走っている神経が圧迫され、炎症を起こす病気です。
神経が圧迫される原因としてはハイヒールなどの爪先が細くヒールが高い靴を履くことや、外反母趾の形態異常があります。
ハイヒールに限らずご自身の足に合わない靴を履くことも原因となり得ますので、靴を見直してみるのは選択肢になるかと思います。
治療としましては靴にインソールを入れて調整をすることになりますが、改善が乏しい場合には局所注射や手術も検討されます。
モートン病以外には足底腱膜炎の可能性もあります。
これは足の裏にある、踵と足の指の付け根までの間にある組織である足底腱膜が炎症をおこして、痛みや歩行困難などの症状が出る病気です。
足底腱膜は、アーチ状になっている足の『土踏まず』を支える重要な役割を担っており、歩行の際に足への衝撃を和らげるクッションとしての働きも担っております。
長時間の立ち仕事をされる方やマラソン、ジョギングなどの運動を定期的にされる方に多い疾患です。また、新しく靴を新調した際にも発症することがあります。この点ではモートン病と似ているかと思います。 加齢によって発症しやすくなるのも特徴です。
検査の方法としましてはレントゲン検査やエコー検査、MRI検査などがありますが、症状の出方と触診で診断をすることもあります。
治療方法ですが、マッサージやストレッチなどの他に、鎮痛薬での対処や、電気療法など様々ございます。ストレッチに関しては即効性はありますが負担が少なく長期的な視点では改善効果を期待できます。
ご自身の足に合ったインソールをオーダーメイドで作成することも有効で、これ以上悪化させず、長期的には改善効果も期待できます。痛みが強い際にはステロイド注射や神経リリース注射などの治療や体外衝撃は治療などがございますが、それでも改善しない際には手術が検討されます。 症状が悪化したり長引く際には、お近くの整形外科を受診されると良いのではと思います。
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