
40代 男性
生後7ヶ月になる、長男の夜泣きが酷く、家族、特に妻が疲弊しています。
長女は、こんなに泣かなかったのですが、良い対処法があれば、教えてください。
漢方などの服薬も考えています。
小児科
お子さんの夜泣きに関するご相談ですね。うちも夜泣きで困っていたので、ご心配やご苦労にすごく共感いたします。本当に、大変ですよね。
まずは、医学的なメカニズムについてご説明いたします。生まれたばかりの頃や、まだ頻回にミルクを飲む頃は、赤ちゃんはお腹が空いているために夜に泣くことが多いです。一方、乳児期以降のお子さんの多くはノンレム睡眠・レム睡眠と関連があると考えられています。レム睡眠とは寝付いてからすぐの浅い睡眠の状態です。寝ついてから1時間程度で、深い睡眠であるノンレム睡眠の状態になり、その後再びレム睡眠に切り替わります。人間が寝ている間、このレム睡眠とノンレム睡眠が交互にやってきます。
乳児期以降のお子さんの夜泣きは、ノンレム睡眠からレム睡眠に切り替わるときに起こりやすいと言われています。
いずれにしても、夜泣きは程度には差はあるものの、正常に見られ、成長と共に徐々に改善していきます。起きている時のお子さんの様子が普段と変わりがなければ、医学的には受診を要することは少ないです。
ただ、もしもあまりに起きる回数が多かったり、泣き叫びがひどく、家族が疲弊してしまうといった場合は、小児科を受診し、ご相談された方がよいですね。
何か病気がないかチェックしたり、おっしゃられるように漢方を使ってみたりすることがあります。
それから、すでにご存知かもしれませんが、一般的な夜中の対応についてご説明させてください。
・就寝、起床時間を決めて、規則正しい生活をする
・昼寝の時間を調整する
夜間頻繁に起きてしまう場合は、お昼寝が長い可能性があります。
日中の昼寝の時間を少し短めにとっていただくことで改善することがあります。
・昼に活動をしっかりする
太陽の光を日中に浴びることで体内リズムのリセットが促されます。また、純粋に体力がついてきて体力が余っており、夜間の覚醒が促されている可能性があります。外遊びは積極的に取り入れましょう。
・部屋の温度を調整をする
暑い、寒いなどの感覚で起きてしまうことがあります。
・起きてしまっても、部屋を暗くしたままで、手をつないだり、トントンしたりと安心させる
・夕飯以降は、テレビやiPadなどの使用をさける
ご家族が疲弊され、育児が辛くなるのが最もさけたいことなので、その場合はぜひ受診するようにしてくださいね。
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