回復効果が倍増?「アイシングストレッチ」とは


継続してランニングを行うためには、ランニング後に身体をジョグでほぐして

全身に血液を巡らせるための「クールダウン」

筋肉の緊張を緩めるための「ストレッチ」

を行うことで次の日に疲労を残しにくくすることがとても大事になってきます。

そこで今回は疲労回復を早めることが期待できる「アイシングストレッチ」をご紹介します。

回復効果が倍増?「アイシングストレッチ」とは

「アイシング」の目的とは?

アイシングとは、言葉の通り「冷やす」という意味であり、運動後の熱をもった筋肉を冷やすことを目的としています。

本来であれば、運動後は疲労物質を流れやすくするために血流を良くしなくてはいけないのに、なぜ血流を悪化させるような「冷やす」という行為を行うのでしょうか?

確かに、アイシングをした部位の血管は収縮し、一時的に血流は悪くなりますが、冷やされた温度を元の状態へ戻そうとする作用が働くため、血流が一気に増えていきます。

これにより特定の筋肉への疲労物質の蓄積を防ぐことが出来るのです。

この血流が増えたタイミングでストレッチを行うことにより、さらに血流の流れを促進させることが出来るため、ストレッチだけを行う場合と比べて疲労回復効果が高いとされています。

「太もも」のアイシングストレッチ方法

ランニングでもっとも疲労が蓄積しやすい「太もも」を例にアイシングストレッチの方法をご紹介します。

  1. 1.長座の姿勢(足を伸ばして背中をまっすぐにした座位)から、右足の膝を折り、上半身の重心を後ろに倒します。
  2. 2.アイシング用のスノーパックやクライオパックを右足のももの表側に置いて40~60秒間キープします。
  3. 10.両方の足で3セットほど繰り返し行いましょう。

怪我なくランニングを続けるためには、疲労を次の日に残さないことは大事なことです!

日ごろのアフターケアのちょっとしたひと手間で次の日の走りも変わります。

ぜひ、お試しください!

筆者:伊藤 純哉 / Junya Itoh

筆者:伊藤 純哉 / Junya Itoh

秋田県湯沢市出身。43歳。住宅建築現場の管理業務に従事後、トレーナーへ転職。日本ホリスティックコンディショニング協会でトレーナー養成コースの担当講師、全国の大手フィットネスクラブの人材育成等、スポーツコンサルティング事業に12年間携わる。その後、株式会社インターネットインフィニティでリハビリデイサービス「レコードブック」の立ち上げのために移籍し、4年で30店舗、1,900名の介護保険従事者の運動プログラム開発を行う。2015年10月にイニシアス株式会社を設立。放課後デイサービス 自立支援教室「TAKUMI」を開設し、同時に野球塾 Zero ベースボールアカデミーにて、子どもに対する本格的なコンディショニング、トレーニング指導をスタートさせている。