ブロッコリーの魅力に迫る!おいしい&栄養価アップの食べ方
栄養価が高く、料理に彩りを加えてくれるブロッコリー。近年ブロッコリーの出荷量が増えていることから、2026年度より「指定野菜」に追加されることになりました。指定野菜とは、消費量が多く国民の生活上で重要性が高い野菜のことです。
ブロッコリーへの注目が高まっている今、改めてブロッコリーの魅力をお伝えします。おいしい食べ方や栄養価アップする食べ方なども、詳しく紹介します。
ブロッコリーの魅力
ブロッコリーの魅力は、なんといっても栄養価の高さにあります。ほかの野菜に比べると、たんぱく質、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンC、食物繊維など、さまざまな栄養素を豊富に含みます。
ブロッコリーは不足しがちな栄養素の補給に役立ち、健康づくりやダイエットだけでなく、カラダづくりや美容を支えてくれる強い味方です。
またサラダや和え物、炒め物、スープ、煮物などの幅広いメニューに使いやすいので、毎日でもとり入れやすいのも魅力です。
ブロッコリーのおいしい&栄養価アップの食べ方
ブロッコリーは定番の食べ方以外にも、おすすめのおいしい食べ方があります。栄養価の面でも優れている部分があるので、詳しく紹介します。
①ブロッコリーポタージュ
ブロッコリーを使ったポタージュは、ブロッコリーの栄養素を丸ごと摂れます。
ブロッコリーを下茹でせずに煮込んで作るため、水に流れ出やすいカリウムやビタミンCなどの栄養素がムダになりません。またバターや牛乳に含まれる脂質は、ビタミンAの吸収を助けてくれます。さらに、芯も使うようにすると、食物繊維をプラスできます。
作り方は、玉ねぎとブロッコリーでスープを作り、ミキサーにかけて牛乳で伸ばすだけ。ブロッコリーの味わいを存分に楽しめます。
②焼きブロッコリー
ブロッコリーは茹でる、蒸すが定番ですが「焼く」のもおすすめです。水に溶け出やすい栄養素がムダにならず、ブロッコリーのうまみがギュッと濃縮された、濃い味わいも楽しめます。
作り方は簡単で、フライパンで生のブロッコリーをこんがりと焼くだけです。シンプルに塩だけで食べると、ブロッコリーのうまみを楽しめます。
③ブロッコリーの茎入り味噌汁
ブロッコリーの茎が余ったら、味噌汁に入れるのはいかがでしょうか?茎はクセがないので、シンプルな味噌汁によく合います。
発酵食品である味噌と、食物繊維を含むブロッコリーの茎の組み合わせは、腸活におすすめです。ぜひ味噌汁の具材のレパートリーに加えてみてください。
ブロッコリーの適量
ブロッコリーは、毎日食べるなら70g程度を目安にしてみましょう。70gとは、ブロッコリー4~5房程度の量です。
この量は、食事バランスガイドの小皿1皿分(約70g)の量を目安にしています。
70g以上食べてはいけないわけではありませんが、ほかの食べ物もバランスよくとり入れることが大切です。
ブロッコリーは冷凍保存してもおいしい
ブロッコリーがたくさん手に入ったときは、冷凍保存ができます。硬めに茹でてしっかり水気をとり、冷ましてから冷凍用保存袋に入れて凍らせればOKです。これで3週間から1カ月ほど保存できます。
解凍は電子レンジか、凍ったまま鍋やフライパンに入れて加熱調理しましょう。
「ブロッコリーを冷凍すると栄養素が減るのでは?」と心配するかもしれませんが、栄養素がすべてなくなってしまうわけではありません。ぜひ上手に冷凍保存を活用してみてください。
ブロッコリーはおいしくて栄養面も充実しているのが魅力です。ぜひこの機会に、ブロッコリーを積極的にとり入れてみましょう!
【参考・参照】
農林水産省 厚生労働省 食事バランスガイド<https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/>(最終閲覧日:2024/02/09)
管理栄養士 / 広田 千尋
【執筆者】
管理栄養士。病院、保健センター、保育園で幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在はフリーランス管理栄養士として、ライターやレシピ制作を中心に活動中。あすけんではコラム執筆などを担当している。
引用:あすけん「ダイエットの知識」より