「身体活動(運動、労働、家事、通勤・通学の移動など)」認知機能を維持させるポイント

「認知機能×歩くコース」を選択中の方限定で、認知症に関するコラムをお送りします。
今回は、認知機能低下のリスクを低減させる対策としての身体活動を、医師が解説します。
運動や普段の生活の中で、身体をよく動かしましょう
◆目安:散歩や座位のラジオ体操相当の身体活動を、毎日40分◆
認知機能が正常な人に対し、認知機能低下のリスクを低減させる対策として、身体活動を「強く勧める」。
※身体活動には、体力を維持・向上させるための「運動」だけでなく、日常生活における仕事、家事、移動などの「生活活動」も含まれます。
●【65歳以上の高齢者】
『健康づくりのための身体活動基準2013』では、身体活動の基準を次のように設定しています1。
●【身体活動を10メッツ・時*/週(強度を問わず※)
●毎日40分(横になったまま、座ったまま以外、運動の種類は不問)
※可能であれば、3メッツ以上の運動を含めた身体活動が望ましいとしています。
●【18~64歳の若者~中高年者】
認知機能低下のリスクを低減するための対策は、中高年の時期から積極的に取り組むことが大切です。
『健康づくりのための身体活動基準2013』では、身体活動の基準を次のように設定しています1。
●3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時※/週
●毎日60分(歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動)
※「メッツ」とは?
運動や身体活動の強さの単位です。安静時を1として、何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示します。目安として、「3メッツ以上の身体活動」は歩行またはそれと同等以上の身体活動に相当します。
「メッツ・時」は、メッツと運動時間をかけた値です。例えば、3メッツの身体活動を40分(2/3時間)行った場合、3メッツ×2/3時間=2メッツ・時になり、これを1週間毎日行うと、2メッツ・時×7日=14メッツ・時/週になります。
代表的な身体活動のメッツ
どのような身体活動がどれくらいのメッツなのか、下の図を参考にしてみましょう。
身体活動の基準にとらわれずに、ご自身の身体能力や日々の状態に合わせて、無理のない範囲で楽しみながら身体を動かしましょう。

(参考文献)
1,厚生労働省『健康づくりのための身体活動基準2013』
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf
九州大学大学院医学研究院 精神病態医学 准教授
小原 知之
引用:認知症ポータルサイト「テヲトル」より
※記事内容は執筆時点のものです。
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