マスクによる皮膚トラブルはありませんか?
マスクをつけた状態での生活が当たり前になってきていますが、同時にマスクによる皮膚トラブルも増えています。あなたにもそんな悩みはありませんか?
※相談内容は、ご相談者様より許可をいただいたものをご紹介させていただきます※
マスクによる皮膚トラブルのご相談(30代女性)
普段からコロナの影響でマスクを付けて生活をしていますが、顔にマスクが当たる部分にニキビのような吹き出物が多数出来てきました。吹き出物によっては痛みがあるものもあり、どう対処すれば良いか知りたいです。また市販のニキビ用塗り薬を塗っても良いのでしょうか。
first call医師からの回答
どうしてもマスクの時間が長くなると肌のトラブルが出てきますよね。もともとはマスクが当たることによる接触性皮膚炎がベースにあり、そこから感染が起きて毛嚢炎のようなものが出来ているのだと思います。
対処方法としては、毛嚢炎の治療で一番早いのは抗生剤の内服かと思いますが、医療機関の受診が必要になります。
市販用のニキビ用塗り薬で使えそうなものは抗生剤入りの軟膏になるので、テラ・コートリルかと思います(病院でも処方される薬です)。これらの内服薬もしくは外用薬で毛嚢炎が落ち着いてきてからは再発予防となります。
発生原因は肌とマスクが接触し、擦れている、もしくは蒸れているということになりますので、その状況を変えていきます。マスクを外せそうなときは少しでも外して肌との接触時間を減らします。
マスクと肌の直接の接触を防ぐには、ワセリンをマスクが当たる皮膚の部分に塗り込みます。このようにして皮膚にワセリンの膜を作り、極力直接の接触を減らすようにします。マスクを付ける前にこのように対処されるとよいかと思います。
医師は今日も皆さんの相談をお待ちしています。どんな些細なことでも、気になることは相談してみてください。
監修:医師 / 眞鍋歩
東京都羽村市出身。日本大学医学部卒。眼科専門医として大学病院に勤務しながらボストンやシンガポールで手術の研修を受け、現在医療法人真愛会の理事を務める。2015年にオンライン医療相談サービス「first call」の立ち上げに参画し、以後運営をサポート。
日本眼科学会認定専門医、高度先進医療認定医、ICL認定医
執筆:first call運営事務局
https://ishicome.medpeer.jp