なかなか眠れない…不眠の原因とは?寝る前のスマホいじりは不眠に関係する?精神科医、心療内科医233名に聞いてみました


なかなか眠れない…不眠の原因とは?寝る前のスマホいじりは不眠に関係する?

本調査の結果、不眠の原因として多いものは「精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)」と67%の医師が回答しました。医師のコメントを見ると、職場などの人間関係によるストレスや、適応障害の発症により、不眠に陥るケースが多いようです。また、「寝る前にスマホをいじる行為は不眠の原因になるか」という質問では、実に90%の医師が寝る前のスマホが不眠につながるとの結果になりました。眠る前にスマホを操作することによって、脳内時計が狂ったり、脳が興奮状態となったりすることで不眠になるようです。日頃からストレスに対処することや、寝る前のスマホ操作を控えることなどを意識して、しっかりと睡眠がとれる生活にしていきましょう。

なかなか眠れない不眠の症状。
寝たいのに眠れず、「早く寝なきゃ」と焦ってしまうことでさらに眠れなくなる…そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なかなか寝付けず、スマホをいじってしまう方も多いかもしれません。
果たして不眠の原因は、何なのでしょうか。また、寝る前のスマホいじりは不眠の原因になるのでしょうか。

そこで今回は、「不眠の原因」について精神科医、心療内科医233名に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2018年4月13日〜4月16日にかけて行われ、精神科医、心療内科医233名から回答を頂きました。

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不眠の原因は「精神的な病気」と67%の医師が回答

不眠の原因は「精神的な病気」と67%の医師が回答

・30代男性 精神科 精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)
ストレス社会ですので、精神的な誘因で不眠になる方が多いです。

・40代男性 精神科 精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)
単一の要因のみの方は少なく、上記の要因が複雑に絡み合っている方がほとんどです。精神科なので、どうしても精神的要因の割合が高くなってしまいます。

・50代男性 精神科 精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)
最近は職場でのストレスによる自律神経失調による、不眠や身体化症状を呈する社会人が大変増えている印象です。

・40代男性 精神科 精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)
寝ないといけないという意識を変える必要があります。

・40代男性 精神科 精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)
何も無いのに眠れない、という方はまれです。だいたい思い当たる悩みや環境の問題があります。

・60代男性 精神科 精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)
職場での対人関係などから適応障害の患者さんが多いです。

・60代男性 精神科 生活リズムの乱れ(仮眠のしすぎ、交代勤務など)
遅寝遅起き睡眠パターン、日中の昼寝、日中の低活動、コーヒー、コーラの摂取がほとんどです。

・30代女性 精神科 生活リズムの乱れ(仮眠のしすぎ、交代勤務など)
よくよく話を聞くと、昼寝が多かったり、スマホなどに夢中になっていたりと、原因のある不眠が多いようです。

・50代男性 精神科 睡眠を妨げる習慣(寝る前のお酒やカフェイン摂取など)
アルコールは中途覚醒とその後の再入眠困難をひどくします。

・40代男性 精神科 環境的要因(寝具があっていない、気温や気候など)
暑い日は眠りづらいです。

・50代男性 精神科 その他(加齢)
色々な原因があると思いますが、やはり高齢になると睡眠時間が短くなったり、また、生活習慣も変わるので不眠になりやすいと思います。

・60代男性 精神科 身体的な病気(PMS、アレルギー性鼻炎、過活動膀胱など)
直接的な因果関係は必ずしも明らかではない場合があります。

「不眠の原因として多いものは何ですか」という質問に対し、67%の医師が「精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)」と回答しました。次に、「生活リズムの乱れ(仮眠のしすぎ、交代勤務など)」が続く結果となりました。

医師のコメントを見ると、調査の結果通り、「ストレス社会のため精神的な誘因で不眠になる方が多い」「職場での対人関係などから適応障害の患者が多い」「思い当たる悩みや環境の問題があります」といった、精神的な病気やストレスが原因であるとの意見が多くみられました。

ただし、「精神科なので、どうしても精神的要因の割合が高くなってしまいます。」といったコメントにもあるように、今回の調査は精神科・心療内科医を対象に行ったものなので、精神的な病気の方が多く、やや偏りのある結果かもしれません。

具体的に挙げられていた適応障害、うつ病、自律神経失調症については、以下のホームページの説明を参考にしてみてください。

適応障害とは

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。

ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。でもストレス因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。

うつ病とは

うつ病とは、ほとんど毎日の抑うつ気分、興味、喜びの著しい減退などの症状が2週間以上継続することを特徴とする精神科疾患である。

自律神経失調症とは

自律神経失調症は、文字どおり自律神経が失調した(バランスが崩れた)状態です。
自律神経は、その時々のからだの状況に応じて、意思とは無関係に自動的に働き、体内をつねにベストの状態に保ち続ける神経です。

また、2番目に回答が多かった「生活リズムの乱れ(仮眠のしすぎ、交代勤務など)」を回答した医師の中には、「日中の昼寝やコーヒー、コーラの摂取、スマホに夢中になる」などが原因とした意見が見られました。
コーヒーを飲みすぎて、夜になかなか眠れない経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。こういったコーヒーやコーラ、エナジードリンクに含まれているカフェインによって不眠を引き起こすことはあるようです。
よって、よく眠りたい日にはカフェインの摂取を控えた方が良いのかもしれませんね。
参考:カフェインの過剰摂取について:農林水産省
参考:Healthy eating during pregnancy and breastfeeding 世界保健機関(WHO)

また、「寝ないといけないという意識を変える」というアドバイスも見られました。明日は早いし、寝ないといけないのに…と思い詰めるような考えはしないようにするのも大事かもしれません。

さて、上記のコメントのなかにスマホに夢中になることが原因の不眠があるといった医師の意見が見られました。確かに、画面が明るいと目が冴えてしまいそうですが、スマートフォンは我々の日常生活で欠かせないものになっていますし、不眠と関連があるのか気になるところですよね。

そこで、次は「寝る前にスマホをいじる行為は不眠の原因になるか」について医師に聞いてみました。

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寝る前のスマホいじりは不眠の原因になる

寝る前のスマホいじりは不眠の原因になる

・50代男性 精神科 なる
スマホのブルーライトは脳内時計を狂わせます。

・50代男性 精神科 なる
眠前に脳を活動するのは、不眠の原因になると思います。

・40代男性 精神科 なる
スマホの光を浴びること、またスマホでも調べ物やゲーム等をすることで交感神経優位になってしまうと思います。

・50代男性 心療内科 なる
ブルーライトはもちろん、電磁波の影響もあります。

・30代男性 精神科 多少なる
理想は寝る前30分ぐらいはスマホなどいじらない方が良いと思います。

・50代女性 精神科 多少なる
精神的興奮や集中を要することは寝る前には避けた方が良いです。

・60代男性 精神科 多少なる
光は諸刃の剣、体内時計の位相後退を招く可能性があります。

・40代女性 精神科 多少なる
スマホの内容に興奮して交感神経の活動が優位になることや、ブルーライトなどは睡眠への影響が大きいと思います。

・50代男性 精神科 あまりならない
眠れる人は眠れますし、不眠傾向にある人は避けた方が良いです。

・60代男性 精神科 ほとんどならない
寝る前にスマホをベッドでいじるだけで不眠になるならば、一体どのくらいの日本人が不眠症を発症していることでしょうか。

寝る前にスマホをいじる行為は不眠の原因になるか聞いたところ、「なる」と「多少なる」を合わせて、実に90%の医師が寝る前のスマホが不眠につながると考えているといった結果になりました。

医師のコメントからは、スマホの睡眠への影響として

・ブルーライトによる光によって脳内時計が狂ってしまうこと
・スマホの内容に興奮して交感神経優位になること
・集中を要すること
などが不眠につながるとしていました。

また、「理想は寝る前30分ぐらいはスマホなどいじらない方が良いと思います」とのアドバイスも頂きました。
ついやってしまいがちな就寝前のスマホですが、不眠の原因にもなりかねないようなので注意した方が良さそうですね。

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ストレスや寝る前のスマホ操作を避けて不眠対策を

本調査によると、不眠の原因として多いものは「精神的な病気(ストレスによる適応障害やうつ病など)」という結果となりました。
医師のコメントを見ると、職場などの人間関係によるストレスや、適応障害の発症により、不眠に陥るケースが多いようです。

また、寝る前にスマホをいじる行為は不眠の原因になるようです。特に、医師のコメントからは、スマホの睡眠への影響として「ブルーライトによる光によって脳内時計が狂ってしまうこと」、「スマホの内容に興奮して交感神経優位になること」、「集中を要すること」などが不眠につながるとしていました。
夜なかなか眠れないという方は、日頃からストレスに対処することや、寝る前のスマホ操作を控えたりするようにして対策するようにしましょう。

引用元:イシコメ 医師と患者をむすぶメディカルサービス
https://ishicome.medpeer.jp/entry/1332

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