自分でマッサージする時に気をつけるべきポイントを教えて!


自分でマッサージする時に気をつけるべきポイントを教えて!

現代人はとにかく運動不足なので、放っておくと体が凝り固まってしまいがちです。そんな時に手軽に体をほぐすには、マッサージとストレッチが効果的です。でも、実はマッサージをしてはいけない時があることをご存知でしょうか?

マッサージは手軽で精神的なリラックス効果もある

Q. 自分の体をケアするのにマッサージは効果的なのでしょうか?

A. 近年、人生100年時代と言われるようになり、さらに健康を長く維持する必要性が高まってきています。これからの時代は、自分で自分の体をケアすることが当たり前になってくるでしょう。そのため、自分で手軽にできる効果的なケア方法として、マッサージはおすすめです。

Q. マッサージを行うと体にどんな効果があるのでしょうか?

A. マッサージを行うと、筋肉の血流が良くなるので、体を動かしやすくなり、疲労回復効果があります。また、精神的なリラックス効果も期待できます。運動を行った後のケアとしては、ストレッチと同じく最適な方法です。運動で筋肉を酷使したあとは、全身の筋肉の緊張が高くなっているので、そのままにしておくのではなく、運動後にマッサージをすることで筋肉をケアすることができます。

Q. 特にどんな時に行うといいのでしょうか?

A. 基本的には、運動をしたあとや筋肉のこわばりを感じる時に行うのがおすすめです。また、就寝前に行うとリラックス効果も高いので、より熟睡できて睡眠の質が上がります。特に、日中に立ち仕事や体力を使う仕事をしている人は、可能な範囲で就寝前に行うのがおすすめです。

マッサージをしてはいけないとき(禁忌)

Q. マッサージをしてはいけない時ってあるのでしょうか?

A. はい。マッサージには、禁忌(きんき)といって、行ってはいけない場合があります。まず、マッサージをする部位に熱感や腫れがある時、感染症にかかっている時などにマッサージを行ってはいけません。マッサージは皮膚の外側から刺激して、筋肉組織までの表層の血流を促す行為です。炎症を起こしている組織に対して行うと、痛みや熱感が強くなりかねません。また、当然ですが、切り傷や外傷がある部位もマッサージしてはいけません。

Q. 他にもやってはいけない状況はありますか?

A. 特定の疾患にかかっている場合が禁忌になります。主要な疾患ですと、動脈瘤、急性炎症(腹膜炎、虫垂炎など)、高度の動脈硬化症、がん、外傷性のもの(骨折、打撲、脱臼など)、肺結核、重症の内臓疾患(心臓弁膜症、腎炎)、脊椎カリエス、急性中毒(蛇や昆虫による毒)などです。基本的に炎症反応が出る疾患や血管、皮膚、骨に特定の異常がある疾患の診断を受けているときはマッサージが禁忌になります。

Q. その中でも気をつけた方がいい疾患はありますか?

A. 動脈硬化の人は、血栓ができている可能性があるのでマッサージで血流を促進して流してしまうと、血の塊が脳の血管につまり脳梗塞などの重度疾患につながってしまう危険性があるので注意が必要です。動脈硬化などそれほど自覚症状がない疾患では、患者さん自身がマッサージを禁忌であると認識されていない場合が多いようです。

やってはいけないマッサージ方法

Q. マッサージのやり方で気をつけた方がいいことはありますか?

A. 筋肉の繊維が細かい場所は、強く刺激すると後から痛みが出てくることがあるので注意が必要です。これはいわゆる「揉み返し」といわれる症状になります。筋肉の繊維が強い刺激により、壊れて炎症を起こし、マッサージによって逆に傷ついてしまっている状態です。

Q. 筋肉の繊維が細かい部位とはどのあたりなのでしょうか?

A. 特に、首回りです。首回りは、凝りやすく、気持ちが良いので手軽にマッサージしがちです。しかし、首回りは筋肉が細かいだけでなく、多くの神経が走行しています。ですので、首周りのマッサージは特に優しく、丁寧に行う必要があります。力加減がよくわからない場合は、医師や理学療法士と言った専門家に相談してください。もしくは、お風呂で首までお湯に浸けて温めると緊張がほぐれて効果的です。

Q. そのほかマッサージをする時の注意点はありますか?

A. マッサージを行っている最中に、痛みが出てきた、気分が悪くなってきた、めまいがするようになった、などの自覚症状が出た場合は、マッサージをすぐに中断してください。また、こうした症状は脱水が原因で起こることが多いので、コップ一杯のお水を飲んでからマッサージをすることをおすすめします。


西野 英行(理学療法士)

リハビリ専門病院と訪問看護ステーションで理学療法士として10年以上勤務。障がい者や高齢者と深く関わる中で、身体と心の健康を通してより良い生き方を追求する。リハビリだけでなく、オンラインスクール運営、セミナー講師、メディア運営、執筆、出版など多方面で活動。


引用:「Medical DOC(メディカルドック) - 医療メディア」より

※記事内容は執筆時点のものです。
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