お酢の健康効果は疲労回復だけではない! ダイエットにも良いって本当?

最近よくお酢の健康食品をスーパーなどで目にします。お酢というと身体や美容によさそうなイメージがありますが、どのように身体にいいのか、はっきりわからない人も多いのではないでしょうか?
お酢が健康に良いと言われるのはなぜ? 管理栄養士に聞くお酢の効果
Q. お酢は健康に良いと言われていますが、どのような効果があるのですか?
A. 疲労回復効果や高血圧予防、食欲増進などが主な効果ですね。食塩や醤油の代わりにお酢で味付けにすることによって塩の量を減らし、血圧改善などにも効果を発揮します。
Q. お酢を飲むのはいつがいいでしょうか?
A. 基本的にはいつでも大丈夫です。期待する効能によって変えてもいいかもしれません。食欲不振など、なんとなく食欲がわかない時などは食前にお酢を摂るのもおすすめです。食酢の持つさわやかな酸味が嗅覚と味覚を刺激し、唾液や胃液の分泌を促し食欲を増進させます。また、運動をしたあとはエネルギー不足の状態になりますが、そんな疲れた時にもお酢を摂取すると良いでしょう。疲れた時、人は飲んだり食べたりしてエネルギーを補給しますが、食酢を一緒に摂るとエネルギー源を効率的に再補充し、疲労回復のお手伝いをしてくれます。
Q. お酢の特徴や効能はほかにどんなものがありますか?
A. カルシウムの吸収を助ける作用や魚臭の除去、小魚やこんぶに酢を加えて煮ると柔らかくなる作用、大根おろしに酢を加えるとミロシナーゼの活性を抑えて、辛みの増加を防ぐ作用などがあります。
お酢は健康だけでなく美容にも効果的? 気になる悩み別効能・効果
Q. お酢がダイエットにもいいって本当ですか?
A. そうですね。お酢にはグルコースの吸収遅延や総コレステロール低下などの作用があると言われていますので、ダイエットにも良い影響があると思います。
Q. ダイエットにも効果的なのですね!ほかに美容効果などはありますか?
A. お酢には美肌に欠かせないビタミンCを保護する作用があります。ビタミンCはコラーゲン合成の働きや抗酸化作用、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑える作用があります。しかし、ビタミンCは酸化されやすく、アルカリや加熱に弱い特徴があります。お酢がそのビタミンCを保護し守ってくれます。ビタミンCとお酢を組み合わせ調理することで、ビタミンCを守り、美容につながると思います。
Q. お酢には便秘改善などの整腸作用もありますか?
A. お酢は味覚や嗅覚を刺激して、唾液の分泌を促します。それに連動して胃腸の消化吸収機能も高まり、便を排出する消化ぜんどう運動が活発になると言われています。また、お酢には胃腸の消化機能を活性化する作用があるため、食べたものの消化を促し、便秘の解消につながるでしょう。
効率良くお酢を摂取する方法とは お酢の種類とおすすめメニューを紹介
Q. 効率よくお酢を摂取する方法について教えてください。
A. お酢をドリンクとして飲む方法もありますが、お酢のドリンクは糖質が含まれているものが多いので、料理に使う方法もおすすめします。料理に使われている場合、調味料で糖質を入れても、ほかの食材と一緒に摂りますので、糖吸収がゆるやかになり、より健康的だと思います。
Q. お酢の種類はどんなものがありますか?
A.
お酢は以下のように分類されます。
醸造酢 | 穀物酢 | 米酢 |
米黒酢 | ||
大麦黒酢 | ||
果実酢 | りんご酢 | |
ぶどう酢(ワインビネガー、バルサミコ酢) | ||
合成酢 |
Q. お酢を使ったおすすめレシピを教えてください。
A. 今回は卵のカニカマ甘酢あんかけとマヨ甘酢サラダをご紹介します。どちらも簡単なレシピですので、ぜひ作って召し上がってみてください。
【卵のカニカマ甘酢あんかけ】
■材料
卵:6個
エノキタケ:1パック
サラダ油:大さじ1
ねぎ:適量
カニカマ:1パック
☆水:300ml
☆酢:大さじ2
☆砂糖:大さじ4
☆しょうゆ:大さじ4
☆片栗粉:大さじ2
※☆の調味料をあらかじめ混ぜて準備しておく
【作り方】
① えのきを約1cm幅に切り、卵と混ぜ合わせる。
② 油を熱したフライパンに①を流し込む。①を菜箸で素早く混ぜ、形を整えてフタをし、弱火で3〜5分ほど加熱する。
③ 上下を返して、さらに弱火で2分加熱して、お皿に移しておく。
④ 同じフライパンをキッチンペーパーなどで軽く汚れを拭きとり、☆の調味料を入れる。
⑤ ④に食べやすく裂いたかにかま、小口切りにしたねぎを加え、さらにひと煮立ちさせ、出来上がり。
※あんを味見して酸っぱく感じる方は砂糖を加えてください。相殺効果といって、砂糖と酢には相殺効果が働いて、酸味、甘味ともに弱く感じる効果があります
【マヨ甘酢サラダ】
■材料
きゅうり:1本
塩:小さじ1
サニーレタス:5枚
コーン缶:1缶程度150g
ハム:1パック
☆酢:大さじ2
☆砂糖:大さじ2
☆マヨネーズ:大さじ2
【作り方】
① きゅうりを薄くスライスし、塩もみする。
② ハムを1cm角に切る。
③ ☆の調味料を計量し、ボールに混ぜておく。
④ ③に水気を切ったコーン、ハム、手で小さくちぎったサニーレタスを入れる。
⑤ きゅうりの塩を洗い流し、手できゅうりの水気を固く絞り、④に入れて出来上がり。
※入れる野菜はほかの物に変えても、OKです。ハムをカニカマやツナ缶に変えても美味しいです。砂糖とマヨネーズのおかげで酸っぱすぎず、大人も子どもも野菜をパクパク食べてくれるのでうれしいメニューです

永野 ゆう子(管理栄養士)
病院、老人ホーム、保育園で管理栄養士として従事。現在は子育てをしながら、「わかりやすく、続けやすく、お手軽に!」をモットーに、正しい食事・健康法を執筆し、ユーザーにわかりやすく情報を届けている
引用:「Medical DOC(メディカルドック) - 医療メディア」より
※記事内容は執筆時点のものです。
免責事項(Medical DOCサイトへ)
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